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ミックス犬
ミックス犬の特徴|ミックス犬ってどんな犬?
ミックス犬は、異なる純血種の犬を交配して生まれた犬のことで「ハーフ犬」とも呼ばれます。
見た目の可愛さや健康面を考えて意図的にかけ合わされた犬種で、自然に交配して生まれた雑種とは近年区別される傾向にあります。
同じかけ合わせ同士や兄弟でも見た目が異なり、個体ごとの個性も全く違うため、世界にその子だけの魅力を持った唯一無二の存在といえるでしょう。
その人気ぶりはアニコム発表の人気犬種ランキングで、2015年から連続してトップ3に入るほど。顔つきや性格、毛色など、成長してみないとわからない楽しさもあります。
ミックス犬は純血種ではないため血統書は発行されません。将来ドッグショーなどには出せないことを心に留めておくと良いでしょう。
ミックス犬の性格や体重、毛色はどちらに似る?
ミックス犬は、母体である母犬に似る傾向があるといわれているものの、実はどちらに似るかは解明されていないため断言はできません。
どちらの遺伝子がより濃く出るか、成長過程でどのように変化していくのかは予想できないのです。子犬の頃の容姿が気に入って飼い始めても、成長するにつれ見た目が大きく変わる子もいます。それは見方によってはデメリットとなるかもしれませんが、ミックス犬を飼う楽しみといえます。
想像とは異なる見た目になったとしても、ミックス犬の特徴を理解して変わらない愛情を注いでいきましょう。
ミックス犬の子犬|どこから迎える?値段は?
近年、ペットショップでもミックス犬を見かけることが増えました。欲しいミックス犬がいるかどうか、定期的に見にいくのもいいでしょう。
もし、「この両親のミックス犬が欲しい」など決まっている場合には、ブリーダーからお迎えすることをおすすめします。
ブリーダーは、ミックス犬の特徴や健康、飼育の仕方について知識が豊富なため安心です。両親犬に会えると、将来の毛色や特徴、体格なども把握しやすいですね。
お気に入りのかけ合わせからブリーダーを探してみると良いでしょう。
危険なかけ合わせのミックス犬にはご注意を
ミックス犬にはやってはいけない危険なかけ合わせがあります。
母犬が父犬より極端に小さいなど体格差がある場合、母体に対して胎児のサイズが大きくなり難産になることがあります。
また、特徴が大きく異なる犬同士のかけ合わせや近親交配などでは、生まれた子犬の歯並びや毛質の問題、遺伝的疾患の心配などがあるため注意が必要です。
人気のミックス犬の種類と外見や性格を簡単にご紹介!
近年人気のミックス犬にはどんな両親を持つ犬がいるのでしょうか。ミックス犬が欲しいものの、どんな子を選べば良いか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、さまざまなミックス犬の見た目や性格をそれぞれ紹介します。
マルプー(マルチーズ×トイプードル)
別名|プーチーズ
マルプーの毛質は巻き毛かストレートでフワフワ、つぶらな瞳と垂れ耳の愛くるしい見た目です。どちらに似ても抜け毛は少ないものの絡まりやすいため、毎日ブラッシングをしてあげましょう。
甘えん坊のマルチーズと人懐っこいトイプードルを両親にもつマルプーは、温厚で愛情深く賢い子が多いといわれています。しつけがしやすく飼いやすいため大人気のミックス犬です。
チワプー(チワワ×トイプードル)
別名|プーチワ
チワプーは、チワワのクリッとした瞳とプードルの柔らかい巻き毛と垂れ耳を受け継ぐ傾向があります。
チワワの愛情深く飼い主に忠実な性格とプードルの社交的で穏やかな性格を受け継ぎ、陽気でフレンドリーな性格です。チワワ寄りでは警戒心が強い一面もあるため、子犬のうちからさまざまな人や犬、物音に慣れさせ、根気強くしつけを行うことが大事です。
チワックス(チワワ×ミニチュアダックス)
別名|ダッチワワ
チワックスは、チワワ特有の丸くて大きな瞳とミニチュアダックスの長めのボディと垂れた耳を受け継ぐ子が多いとされています。
チワワの明るく愛情深い性格とミニチュアダックスの活発で遊び好きな性格を受け継ぐチワックスは、好奇心旺盛で人懐っこい性格です。警戒心が強く吠えやすい面も。小さい頃から周囲の環境に慣れさせるなど社会性を養うと良いでしょう。
ポメプー(ポメラニアン×トイプードル)
別名|プーラニアン
クリッとした瞳とフワフワの被毛のポメプー。毛量は多めで毛質はストレートか巻き毛、耳は垂れ耳と立ち耳のどちらの可能性もあります。
ポメプーは、人懐っこく飼い主のことが大好きな甘えん坊な子が多いといわれています。警戒心の強いところはあるものの人の言うことを理解できる賢さがあるため、子犬の頃から適切なしつけを行うと信頼関係が築けます。
ポメチワ(ポメラニアン×チワワ)
別名|チワポメ
チワワ譲りのうるうるした大きな瞳と大きな耳、ポメラニアン譲りのストレートでふんわりした被毛が特徴的なポメチワ。両親とも換毛期があり抜け毛が多いため、毎日のブラッシングが必要です。
活発で人懐っこい性格で、飼い主に対して深い愛情を示してくれます。両親ともに警戒心が強いため、吠えぐせがつくことも。小さい頃からのきちんとしたしつけや社会化が大事です。
チワマル(チワワ×マルチーズ)
別名|マルチワ
チワマルは、チワワのまん丸の目や大きい耳、マルチーズのフワフワの被毛を受け継ぐ子が多いといわれています。カラーバリエーションが豊富ですが、成長過程で変わることもあります。
性格は、愛情深く忠実で、飼い主とくっついて過ごすことを好みます。大型犬に向かっていくこともあるほど勇敢ですが、その反面、神経質なところも。子犬の頃から他の人や犬に慣れさせ、社会性を養いましょう。
ダップー(ミニチュアダックス×トイプードル)
別名|ドキシープー、プークス
ダップーは、ミニチュアダックス譲りの胴長なボディとトイプードル譲りのふわふわの巻き毛の被毛を持つ子が多い傾向にあります。どちらに似てもクリッとした瞳と垂れ耳を持ち、とても可愛らしい見た目です。
明るく社交的で、頭がよく人間の言うことを理解できるため、小さい頃から適切にしつけを行えば良い関係を築けます。
ゴールデンドゥードル(ゴールデンレトリバー×プードル)
ゴールデンドゥードルは、ぱっちりとした大きな瞳と垂れた耳を持ち、優しい顔立ちが特徴的です。被毛は、ゴールデンレトリバーの特徴を受け継ぐとストレート、プードルが強く出ると巻き毛になるなど個体ごとにさまざまです。
性格は、明るく温厚で忠実です。頭がよく社交的なため、飼い主以外の人や犬にもフレンドリー。家族犬として良いパートナーになるでしょう。
マルックス(マルチーズ×ミニチュアダックス)
別名|マキシー
マルックスは、ダックスの胴長な体型とマルチーズのなめらかな被毛を受け継ぐ傾向があります。垂れた耳とクリッとした目が可愛らしく、どちらに似るかで頭の形やマズルの長さが異なります。
甘えん坊で人懐っこく好奇心旺盛なため、散歩やお出かけに連れて行くと喜ぶでしょう。
誰とでも仲良くできるため、どんな家庭でも受け入れやすいといわれています。
ペキプー(ペキニーズ×トイプードル)
別名|プーペキ
鼻ぺちゃで、垂れた耳とまん丸な目が特徴的なペキプー。被毛もボリュームがありふんわりとしており、見た目はペキニーズ寄りになる傾向があります。
ペキニーズのマイペースで穏やかな性格と、トイプードルの賢く社交的な性格を受け継ぎ、温厚でフレンドリーな性格の子が多いようです。人間の言うことを理解できる頭の良さもあり、しつけもしやすいといわれています。
その他のかわいいミックス犬
人気のあるミックス犬の種類はこんなにあるのかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここまで紹介した犬種以外にも注目の、人気が出てきているミックス犬を紹介します。
コッカプー(アメリカンコッカースパニエル×トイプードル)
別名|スプードル
コッカプーは、クリッとした瞳と垂れた耳、長いしっぽが特徴的です。トイプードルのカールした被毛を受け継ぎ、抜け毛は少ないものの毛は伸びるため、ブラッシングとトリミングが必要です。コッカプーは最も歴史の長いミックス犬で、犬種登録はそう遠くないともいわれています。
活発で愛情深く賢い性格で、子供にも優しく他の犬とも仲良くできるため、どんな家庭でも飼いやすく多頭飼いにも向いています。
ビションプー(ビションフリーゼ×トイプードル)
別名|ビショプー
モフモフの巻き毛とクリッとした目、垂れた耳が可愛らしいビションプー。体型は、ビションフリーゼに似ると骨太で足はやや短め、トイプードルに似るとスリムで足が長めになる傾向があります。
陽気で人懐っこい性格であまり警戒心もなく誰とでも仲良くできます。学習能力が高いためしつけもしやすく、初めて犬を飼う方にもおすすめです。
マルシーズー(マルチーズ×シーズー)
別名|マルズー
マルシーズーは、大きな目と垂れた耳、短く詰まったマズルや丸みのある胴体など、シーズーの特徴を受け継ぐ子が多い傾向にあリます。フワフワでウェーブした被毛が可愛らしさをアップしています。
両親のおとなしくフレンドリーな性格を受け継ぐマルシーズーも、穏やかで人懐っこい性格です。可愛いからと甘やかしているとムダ吠えするするようになることも。小さい頃からきちんとしつけを行えば心配いりません。
シュナプー(ミニチュアシュナウザー×トイプードル)
別名|シュヌードル
クリッとした目に、四角い顔、口ひげや眉毛、垂れた耳が特徴のシュナプー。見た目はミニチュアシュナウザーの特徴を受け継ぐ子が多いようです。被毛はどちらに似てもふわふわの巻き毛かウェーブ調で、毛色はバラエティに富んでいます。
性格は、活発でフレンドリーで賢く従順ですが、頭がいい分イタズラを覚えてしまうことも。小さいうちから根気強く適切なしつけを行うことが大事です。
ミックス犬の寿命とかかりやすい病気
ミックス犬の寿命は、両親の寿命を参考にするとイメージしやすいです。
大型犬より小型犬の方が寿命が長い傾向があり、小型犬同士から生まれたミックス犬は長生きするといわれています。
遺伝的疾患については、純血種特有の病気はあるものの、ミックス犬は病気の遺伝子を半分しか受け継がないことになるため、病気に強いという考え方もあります。雑種強勢という言葉があるように、雑種(ミックス犬)は両親よりも体格が大きくなり病気や環境に対して強いことを示しています。
しかしながら、ミックス犬については未だ明確なデータがなく純血種と同じように個体によると考えられるため、しっかりと体調管理をしてあげると良いでしょう。
ミックス犬の飼い方やしつけで気を付けたいこと
ミックス犬を飼う重要なポイントは、両親の犬種の特徴や習性をよく知ることです。その上で、適切な食事や運動、かかりやすい病気などに気をつけてあげましょう。お迎えしたブリーダーやかかりつけの獣医師に聞くのも良い方法です。
しつけは、ダメなことはダメと教え、できたら褒めるを根気強く繰り返します。ミックス犬はスタンダードがないので、愛犬のクセや特徴をよく見てしつけをするとうまくいくかもしれません。
ミックス犬をお探しの方へ|おすすめする理由
今回はミックス犬について紹介しました。
ここまでをまとめると、ミックス犬の魅力は次の通りです。
- 唯一無二の個性
- 成長過程で楽しめる変化
- 種類が多い
ミックス犬は見た目も性格も個々で異なり、他の犬と被らないオンリーワンの個性が魅力です。子犬のときと毛色や見た目が大きく変わることもあり、そういう変化を楽しめる人に向いています。
近年珍しいミックス犬も注目されるようになり選択肢も増えているため、きっと気に入る子が見つかるはずです。
どのような見た目に育っても放棄せず、その個性を楽しみ、変わらぬ愛情を注いであげましょう。