子犬を迎える準備|初めて犬を飼う際に必要なものややっておくことを解説!

子犬を迎えるということは、家族が増える喜びと共に必ずしなくてはならない準備があります。
ケージやフード、ベッドなど基本的な用品を揃えることはもちろん、子犬を快適に迎えるために、身の回りを安全にしておくことや動物病院探しも忘れずに行いましょう。
計画的に準備を進め、安心して新しい家族を迎え入れることが大切です。
【目次】
- 子犬が家に来るまでに揃えるもの
- 子犬が来るまでにやっておくこと
- 子犬が来たら用意するもの
- 子犬のお迎え時に必要な物
- 子犬のお迎え時に聞くこと
- 子犬のお迎え後の過ごし方(初日~1週間)
- 子犬のお迎え後に困ったときの対応法
- まとめ
子犬が家に来るまでに揃えるもの
ケージやサークル
愛犬の快適な「ハウス」となるケージやサークルは、必ず準備しておくべきアイテムです。
様々な種類がありますが、上からの落下物を防ぐため屋根が付いているタイプが望ましいです。
子犬の時期は粗相などで頻繁に掃除が必要になるため、掃除のしやすさも重要なポイントです。簡単に取り外せる底板や、手が届きやすい開口部があると、より清潔に保つことができます。
中型犬や大型犬の場合、身体が大きくなることを見越してある程度広さのあるケージを選ぶことをおすすめします。
小型犬の場合でも、トイレやベッドなどが入ることを想定して選びましょう。
ベッド
子犬は多くの時間をベッドで過ごすため、適切なベッドの用意が重要です。
また、子犬はベッドの中で粗相をしてしまうこともあるため、丸洗いできる素材を選ぶことが推奨されます。
犬はたくさんの睡眠を必要とし、成犬であれば毎日12〜15時間、子犬の場合は18〜19時間の睡眠が一般的です。
したがって、居心地の良いベッドを用意することは、子犬の健康と成長に良い影響をもたらします。
フード
犬は成長段階に応じて必要な栄養素が変化します。
特に子犬は体が小さく食事量が限られるため、効率よくエネルギーを摂取できる栄養価の高いフードが求められます。
子犬用のフードは、筋肉や骨格の発達に必要な栄養がバランス良く含まれており、健康的な成長をサポートします。
お迎えした子犬の消化不良やお腹がゆるくなるトラブルを少なくするためには、ペットショップやブリーダーから与えられていたフードを用意すると安心です。
また、フードを変更する場合は少量ずつ混ぜながら、子犬の様子を見て進めるのが良いでしょう。
トイレ用品
トイレ用品として以下のものを用意しましょう。
- トイレトレー
- トイレシート(ペットシーツ)
- 掃除用品
トイレトレーは、子犬がトレーの上で回転できる余裕を持たせたサイズが理想です。
少し大きめにすることで、はみ出しや失敗を防ぐことができます。シートをいたずらする子犬も多いため、ネット付きのトレーを選ぶことで、噛みちぎることを防げます。
トイレシートは、トイレの場所を覚えるまで失敗が多くなるため「多すぎるかな」と思う程度にたくさん用意しましょう。
また、清潔を保つため、お掃除スプレーやウェットティッシュなども常備しておくと安心です。
食器(フードとお水各1つずつ)
食器は、子犬の食事や水分補給に欠かせないアイテムです。
フード用とお水用にそれぞれ用意しましょう。
子犬の成長に伴って、食事量や水分摂取量が変化するため、サイズや形状を見直すことも考慮に入れてください。
水のお皿は、空になっていることがないように定期的に確認し、綺麗な水に入れ替えましょう。
給水ボトルであればひっくり返される心配がないため安心できます。洗浄の際には、すすぎ残しがないよう念入りに行いましょう。
掃除用品
掃除用品は、子犬を迎える際に欠かせないアイテムです。
スプレータイプの消臭剤や、ふき取りタイプのシートやウェットティッシュなど様々ありますが、子犬がなめても大丈夫とされているペット用の製品を用意してください。
また、ペット用洗剤や柔軟剤などもあるため、洋服や毛布、ベッドの洗濯に使用できるよう、予め用意しておくといいでしょう。
子犬が来るまでにやっておくこと
ハウスの場所決め
「ハウス」となるケージやサークルは、子犬が睡眠や食事、排泄を落ち着いてできる環境にしてあげることが重要です。
人の出入りが気にならない壁際に配置し、日当たりや風通しがよくエアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。
夏期には直射日光が当たらないよう工夫が必要です。
昼間は家族全員の顔を見渡せ、夜は静かに落ち着けるリビング内の設置がおすすめです。
また、ケージ近くに高い家具があると災害時に危険を伴うことがあります。
可能であればケージより高い家具がない場所を選び、難しい場合には家具が倒れないようしっかりと対策しましょう。
ベッドやトイレの設置
子犬を迎えたばかりの時期は、ケージの中にベッドやトイレを設置します。
成犬になったら、トイレはケージの中ではなく、部屋のすみなど寝床から離れた場所で、犬が落ち着いて排泄できる場所に設置することを考えましょう。
犬は綺麗好きかつ寝床とトイレを分けて考えているため、できるだけ離すことでストレスを減らすことができます。
身の回りの安全対策
犬を迎える際には、身の回りの安全対策をしっかりと整えることが重要です。
台所や階段、ベランダなど危険な場所には、柵やゲートを設置しましょう。特に犬が成長しても飛び越えられない高さのものを選ぶことで、安全性が高まります。
テーブルの上にはリモコンや飲みかけのコップ、薬などを置かないよう注意が必要です。
さらに電気コードやコンセントにはカバーをつけ束ねて整理しておくことで、犬だけでなく飼い主も安心できる環境を作ることができるでしょう。
安全対策を徹底し、愛犬が快適に過ごせる空間を整えていくことが大切です。
動物病院を探しておく
子犬を迎える前に、近隣の動物病院を探しておくことが重要です。
新しい環境に対するストレスから体調を崩すこともありますので、万が一のために事前に準備しておくと安心です。
子犬の成長過程を通じて、定期的な健康診断やワクチン接種が必要となるため、通いやすい病院を見つけておくと良いでしょう。
動物病院を選ぶ際は、評判や口コミを参考にし、実際に足を運んでみることをおすすめします。
病院の雰囲気やスタッフの対応を確認することで、安心して受診できる場所を見つけることができます。
緊急時に備えて夜間対応している病院も把握しておきましょう。
子犬が来たら用意するもの
首輪やリード、ハーネス
子犬を迎えたら、散歩デビューの前に実際に首輪を着け慣れさせておくことが重要です。
初めての首輪は愛犬のサイズに合ったものを選び、軽量の布やナイロン製を選ぶことで首への負担を減らせます。
リードは伸び縮みが出来ないスタンダードタイプを選び、散歩に出る前から室内でつける練習をしておくと、外に出た時のストレスや慣れずに暴れたりすることを軽減できます。
散歩に慣れ信頼関係が築けてきた場合には、伸び縮みができるフレキシブルリードを使用したり、引っ張り癖がある子には首への負担が少ないハーネスを利用することもおすすめです。
散歩は愛犬との大切なコミュニケーションの時間になるため、安全と快適さを考慮し適切なアイテムを選びましょう。
おもちゃ
愛犬とのコミュニケーションは遊びを通じて深める場面も多く、特にボールや引っ張り合いができるロープのようなおもちゃは子犬でもすぐに楽しむことができます。
また、歯の生え変わり時期には、噛むことで満足感を得られるおもちゃが役立ちます。
子犬の噛む力に合った柔らかい素材のおもちゃを選ぶことが重要ですが、何よりも誤飲や怪我を防ぐために目を離すことの無いように注意しましょう。
グルーミングやケア用品
グルーミングとは、ブラッシングやシャンプーだけでなく、爪切り、耳掃除、歯磨きなど、ペットの全身をお手入れすることをいいます。
ブラシやコームでの毛のお手入れや爪切り、歯磨きなどは子犬のころから慣れておくことでお家でケアできるようになります。
また、どこを触っても嫌がらないようになると、ケガや病気になったときの応急処置や日々のスキンシップもスムーズにできるようになるため安心です。
ケア用品は次のように用途に応じて色々なものがあります。
頻度によって子犬の負担になるものもあるので、ブリーダーやペットショップのスタッフに犬種にあったお手入れ方法を聞いておきましょう。
- ラバーブラシ
- スリッカーブラシ
- ピンブラシ
- 爪切り
- 耳そうじシート
- 歯磨きシート
- 歯ブラシ
- 肉球クリーム
- 涙焼けシート
子犬のお迎え時に必要な物

ここまでは子犬を迎えるためにお家で準備するべきものをご紹介しましたが、ここではブリーダーやペットショップから子犬を連れて帰る当日に必要なものを紹介します。
クレートやキャリーケース
子犬を自宅まで連れ帰るために、お迎え当日までにクレート、またはキャリーケースは必ず準備しておきましょう。
また、お迎え後も旅行や動物病院、電車移動など多くのシーンで必要になります。
素材はプラスチック製や布製、大きさもさまざまありますが、子犬が成長してから買い替えるなど愛犬に合わせて柔軟に対応しましょう。
汚れたときに掃除しやすいか否か、長期間問題なく使えるか(耐久性があるか)などを考慮して選ぶことをおすすめします。
トイレシート(ペットシーツ)
子犬を迎える際、初めての乗り物や長距離移動では酔ってしまうことがあるため、クレートの底にペットシーツを敷いておくと安心です。
また、万が一の嘔吐に備えて、予備として数枚持っておくことをおすすめします。
ポリ袋やタオル、ティッシュ
ポリ袋やタオル、ティッシュも子犬を迎える際にあると安心なアイテムです。
特にポリ袋は、嘔吐物や粗相などの処理に役立ちます。
タオルも、汚れた体を拭いたり、安心して眠れるようクレートに入れて使ったりできます。
ブリーダーさんからお迎えする場合は、親犬やきょうだい犬のにおいがついているタオルをもらえる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
子犬のお迎え時に聞くこと
子犬のお迎えまでにブリーダーやペットショップのスタッフに聞いておくべきことを紹介します。
忘れないためにも、質問と回答をそれぞれメモで残しておきましょう。
フードの種類・量や与え方の確認
子犬にとって新しい環境は大きなストレスであり、その影響からなかなかご飯を食べてくれないケースがあります。
食事については、以下のことを確認するようにしてください。
- 与えているフードの種類・購入先
- 1日に与えているフードの量と回数
- フードを与えている時間
- フードの与え方
子犬の好みや食欲、離乳期から成長期にかけての食事の注意点など、できるだけ詳細に聞いておくとベストです。
トイレの仕方・回数やトイレトレーニングの有無の確認
人間と同様、わんちゃんもそれぞれ性格が違うため、トイレ事情も個々に異なります。
トイレについても以下のことは確認しておきましょう。
- トイレの仕方
- トイレの回数・量(おしっこ・うんち)
- トイレの場所
- トイレトレーニングの有無
既にトイレトレーニングを始めている場合は、その状況について詳しく聞くようにしてください。
健康診断の結果と混合ワクチン接種回数の確認
子犬をお迎えする際に重要なこととして、健康診断の結果と混合ワクチンの接種回数はかならず確認しましょう。
犬には、生まれてから決められた期間内に受けなければならない注射があります。
そのため、これまでに接種したワクチンの状況と、今後受けなければいけないワクチンの種類と時期についてもしっかり確認しておきましょう。
犬のワクチンは大きく分けて「混合ワクチン」と「狂犬病ワクチン」の2種類があり、子犬は混合ワクチン接種を3回行うのが一般的です。
生後42〜56日で最初の混合ワクチン接種を行い、その後は3〜4週間ごとに追加接種を繰り返します。
最終的な接種は生後112日(16週齢)ごろに実施するよう調整します。
狂犬病ワクチンの接種は、最後の混合ワクチン接種から3週間以上空けて行うようにしましょう。
子犬のお迎え後の過ごし方(初日~1週間)

子犬をお迎えしてからの接し方について説明していきます。
子犬は初めての環境に緊張して、ストレスがたまりやすい状態にあります。
これから一緒に暮らしていく家族の一員として、優しくサポートしてあげましょう。
トイレに誘導する・トイレトレーニングの実施
子犬を家に迎えた際は、まずトイレに誘導して排泄を促しましょう。
トイレで排泄できた際は褒めてあげて、もし失敗しても怒らないようにしてください。
数日経ったら、トイレトレーニングとしてできるだけ子犬が自主的にトイレに行けるよう誘導してください。
また、子犬は同じ場所に排泄する習性があるため、トイレ以外の場所で排泄した場合は、臭いが残らないように完全に拭き取りましょう。
子犬にあまり構わずゆっくり休ませてあげる
子犬はとてもデリケートな生き物です。
帰宅後甘えてきたり元気に走り回ったりしていても、新しい環境に興奮しているだけで移動時の疲労がたまっています。
子犬との絆を早く深めたいと思うかもしれませんが、遊びはほどほどにしてまずはなるべく休ませてあげましょう。
また、子犬は初めての環境にとても緊張しているため、落ち着いて寝れるように大きな音は立てないよう注意してください。
お迎え前と同じ食事内容にする
子犬は慣れない環境のストレスから、ご飯を与えても食べない場合があります。
家に来た当日はご飯を食べなくても翌日は食べてくれるケースが多いので、初日は様子をみてもよいでしょう。
また、早くご飯を食べてくれるように、お迎え前と同じ内容のご飯を与えるのも良いでしょう。
注意点として、ご飯は食べなくても脱水症状にならないよう、お水を与えるのを忘れないでください。
子犬のお迎え後に困ったときの対応法

子犬は新しい環境のストレスや緊張から、不安を感じやすい状態にあります。
そのため、子犬が環境に慣れるまではしっかりサポートしてあげてください。
ここでは、お迎え後の困った4つのケースの対処法について見ていきます。
食欲がない場合
お迎えした日は新しい環境のストレスから、ご飯を与えても食べない場合があります。
前項で解説したとおり対処法として、お迎え前とできるだけ同じ内容の食事を与えるようにしてください。
ただし、翌日以降も何も口にしない場合は、自己判断せずにお迎え元のブリーダーやペットショップ、獣医師に相談しましょう。
暴れる場合
お迎え初日は緊張や興奮のしすぎで暴れるケースがあります。
子犬を寝かせようとしてもなかなか寝ない場合は、構いすぎない程度に遊んであげるか、落ち着くまで様子をみましょう。
吠える場合
お迎えしたばかりは、さびしさや不安から子犬が吠えたり鳴いたりすることがあります。
とくに夜鳴きする場合は、しっかり対策しないと一生続くケースがあります。
対策として、お迎えしてから一週間程度は、できるだけ子犬のそばに寄りそって安心させてあげてください。
子犬が新しい環境に慣れてきたら、少しずつ一人にさせるようにしましょう。
震えている場合
子犬は不安から震えることが多く、お迎え初日も震える場合がよくあります。
大切なのは、子犬にとって飼い主は安心できる存在で、新しい環境も安全な場所だと認識させてあげることです。
そのためには子犬の表情やしぐさをしっかり観察して、子犬が不安を感じていたらそばに寄り添って接してあげましょう。
まとめ
子犬を迎える準備は、愛犬との長い生活を楽しむための第一歩です。
必要なものを揃え安心できる環境を準備することで、犬との信頼関係が築かれ、より良い生活が送れます。
子犬の性格や生活スタイルによって最適な環境とは異なるため、分からないことはお迎え元のブリーダーやペットショップ、かかりつけ医に相談するのもおすすめです。
子犬を迎えるために必要なものについては、下記の記事からもご確認いただけます。
「子犬を飼う前に準備すべきグッズ10選!あると便利な飼育グッズ4選も紹介」
家族の一員として愛情をもつことを忘れずに、徐々に自分たちにあった環境を整えていきましょう。